「Vietcombank（ベトコムバンク）」ベトナムの国営銀行

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「Vietcombank(ベトコムバンク)」の紹介｜外貨取引をリードするベトナムの国営銀行

2018.10.20 / 最終更新日：2020.08.08

ベトコムバンクの概要

日本の銀行も大株主に名を連ねる、国営銀行BIG4の筆頭格

ベトコムバンク（英:Vietcombank)はベトナム社会主義共和国の首都ハノイに本拠を置く中央銀行傘下の国営商業銀行です。

銀行の商業銀行機能のうちの一つ、”外国貿易部門“を民間へ引き継ぐ目的で設立され2009年6月に株式上場。現在もベトナム政府が大株主の国営企業ですが、日本のみずほ銀行も15%の株式を取得しています。AGRIBANK、Vietinbank、BIDVと共に国有商業銀行BIG4を形成しています。

幅広い法人・個人銀行取引に加え、外国為替、トレードファイナンス及び決済関連業務に圧倒的な強みを持ち、傘下に証券会社、資産運用会社、保険会社を抱える金融コングロマリットとして、ベトナム国内において広範な金融サービスを提供しています。

社会主義色が残る4つの国営系銀行の中でも、特に海外取引に注力しており最も外国人に対してオープンな銀行と言えます。ホーチミン市の1区に超高層ビルの自社ビルがあります。

ベトコムバンクの概要
-越名：Ngân hàng thương mại cổ phần Ngoại thương Việt Nam
-英名：Joint Stock Commercial Bank for Foreign Trade of Vietnam
-和名：ベトナム外商銀行
-略称：Vietcombank

ハノイ本店

ホーチミン支店

支店のカウンターの様子

支店内の様子

ベトコムバンクを選ぶメリット

①国営銀行の経営安定性

数ある商業銀行の中でも、ベトナム政府(中央銀行)が株式の約80%を保有する国営銀行です。日本のみずほ銀行が約17%の株式を保有する大株主です。

②外貨取扱高No.1

ベトナムの銀行の中で、1日の外貨取引高が最も大きな銀行です。元々、中央銀行の商業銀行部門が独立した背景があります。

③国際送金に対して寛容

海外からベトナムへ数千万単位の大型送金を行った場合でも、当該資金の資金ソース証明資料提出が必要ありません。また、ベトナムから日本のみならず世界中の別名義人、無関係の法人口座への海外送金も可能です。一方、HSBC Vietnamなどの外資系銀行はマネーロンダリングへの監視から国際送金に対して非常に厳しいです。

④定期預金の利率

ベトナムの銀行は総じて定期預金の金利が6%を超えます。ベトコムバンクは安定性を確保しながらも、12ヶ月で6.8%の金利を複利運用できます。（2019年2月現在）一方、リスクが高い中小銀行は8％を超える場合もあります。

2019年7月より定期預金の新規開設、更新にはレジデンスカードの提出が義務化されました。

ベトコムバンクの利用注意点

①ネットバンクから国際送金ができない。

全てのベトナムのローカル銀行に言えることですが、国際送金で口座資金を外国へ出す場合は、銀行窓口で所定の手続きを行う必要があります。一方、Citibank Vietnamなどの外資系銀行はネットバンクで同取引が可能です。

② ネットバンクで”USD以外”の外貨（JPY, EURなど)→VNDへの両替ができない。

ベトコムバンクはUSDのみ、ネットバンクを通じてVNDヘの口座内移動（両替）が可能です。その他のJPYなど外貨をVNDへ両替する場合、銀行窓口で両替手続きを行う必要があります。外貨系銀行はネットバンクで、全ての外貨→VNDへのコンバートが可能です。

③銀行窓口・ATMでVND及び外貨を入金できない。

全てのベトナムローカル銀行に言えることですが、外貨は当然ですがVNDを銀行窓口やATMで入金することは出来ません。VND、外貨をデポジットする場合は、ベトナム国内での給与支払い証明、税関申告証明書類がなど資金ソースを証明する公的書類が必要です。
一方、外資系銀行は、VNDに限り1日数百万円相当を限度に窓口入金が可能です。

デビットカード（DebitCard）

International Debit Card

カード項目	金額・手数料
発行手数料	0VND
年会費	0VND
最大引き出し金額	xMilli VND （x万円）/日
最大決済可能金額	xMilli VND （x万円）/日
ベトナム国内ATM利用	Napas無料
ベトナム国外利用	為替手数料4%