ベトナムライフを豊かに

ベトテル（VIETTEL）の概要

ブランド力・国内シェア・安定度が圧倒的1位の通信事業者・携帯キャリア

ベトテル（英：Viettel Group）（越：Tap doan Cong nghiep – Vien thong Quan doi）は、ベトナム社会主義共和国の首都ハノイに本社を置く同国最大の通信事業者です。日本語訳はベトナム軍隊工業通信グループとなります。

国防省が100％の株式を保有しベトナム共産党中央軍事委員会が運営する完全な国営企業です。一般的には子会社のViettel Telecomが行う携帯電話のキャリアとして知名度が高いですが、本質的には国家防衛・安全保障を担う企業です。2020年以降には民営化される予定です。

キャリアの市場シェア（2018)

ベトナムの携帯キャリア事業では市場シェア55%を誇り、2位にMobifone、3位Vinaphone、4位にVietnamobileと続きます。リーディング企業であると同時に、ミャンマー、カンボジア、ラオス、東ティモール、カメルーン、タンザニア、モザンビークなど合計11ヶ国に海外展開する屈指のインターナショナル企業でもあります。

ベトナム全土でのブランド認知度・契約数・基地局数はNo.1の携帯キャリアです。国内95％の地域で3G/4G/を提供しており（一部LTE）、国内の僻地でも安定して通話・通信可能な点が大きな強みです。2020年以降、5Gの展開を優先的に開始する予定です。

短期旅行で使い捨てのSIMカードが欲しい人から、中長期の滞在で自分の携帯番号を持ちたい人まで、ベトナムに関わる全ての人にお勧めしたいブランドです。

SIMカードの購入・契約方法

ベトナムで新規でSIMカードを購入して、利用開始する方法は大きく3つあります。（前提としてSIMフリー携帯電話本体が必須）

ベトナムにおける個人の携帯キャリア契約は、日本のようなポストペイ方式ではなくプリペイド方式が一般的です。これは現地人も外国人も同様です。一方で、法人の場合は事前契約を結んでのポストペイ利用が多いです。

また、日本とは異なり電話番号は店舗に置いてあるSIMカード記載の好きな番号を選ぶことが可能です。

1. 空港内の販売店

タンソンニャット国際空港到着ゲート付近の店舗

空港の到着出口付近の販売店は、短期旅行者向けの使い捨てSIMカードのみを取扱っています。割高で売切りのSIMカードのみで、ここで使い切った後の追加チャージや有効期間を過ぎた後の継続利用はできません。

自分の携帯番号を取得して継続利用したい人には向きません。

2. 街のViettel公式ショップ

ホーチミン市7区のスカイガーデン店

市内にあるViettelの看板が目印の公式店では、チャージ式のSIMカードを取扱っています。ここでは名義登録が可能で、SIMカード（携帯電話番号）を自分のパスポート情報を紐付ける事が可能です。

また、1年間の番号保有登録や国際ローミング設定など特別な設定が可能で、ロングステイや仕事で自分専用のベトナム携帯番号を保有し続けたい方におすすめです。

3. Viettel取扱代理店（携帯電話販売店・旅行代理店・ローカル店など）

ホーチミン市ブイビエン通りの旅行代理店

市街地でよく見かける大手携帯電話店でも一部チャージ式のSIMカードを取扱っています。また、SIMカードの看板を掲げた旅行代理店やローカルの露店でも購入が可能ですが、名義登録が出来なかったり、注文とは異なる使い捨てSIMを渡される場合があります。

特に露天の場合は、渡した金額が確実チャージされているか不安です。

利用料金プラン

空港（短期利用の旅行者向け）

空港内のViettelSIMカードの利用プラン（2018年時点）

データ通信容量や電話機能を付与するかでSIMカードの料金が異なります。

Viettel公式（継続利用の中長期滞在者向け）

Viettelデータ通信の利用プラン（2019年9月時点）

通話・SMS

SMSの場合、受信は国内海外双方で無料です。

◾︎電話SNSの基本料金

データ通信（インターネット）

外国人におすすめできるのは、インターネット使い放題のパッケージプランです。使い切りのデータ通信量を購入しても動画視聴したらすぐに底をつきます。自分でネットから購入することも可能ですが、Viettel公式や携帯電話専門店のスタッフにお願いするのが安心です。

◾︎30日間使い放題のプラン

チャージ・課金方法

プリペイド利用残高を追加購入（英語ではチャージ・トップアップ）する方法は大きく3種類あります。電話課金は非常に簡単です。

1. 街のViettel公式ショップ

公式ショップの店内

公式ショップはスタッフの知識が豊富なので、多彩なプランの取り扱いや各種相談が可能です。Viettelは英語話者は店舗1名はいます。ここでは期間限定のプロモーションや1ヶ月間の使い放題パッケージなど、公式店でしか購入できないプランがあります。

特に、データ通信料の購入の場合は専門店を強くおすすめします。

2. Viettel取扱代理店（コンビニ・携帯電話販売店・旅行代理店など）

最大手コンビニVinmartのSIMカード取扱いの看板

簡単な電話残高のチャージは最寄りのコンビニのレジで十分に対応できます。大手のVinmart、CircleKなどは全キャリアの取扱いがあります。指定金額の番号が記載されたレシートやチケットが発行されて、店員に携帯電話を渡せば手続きを行ってくれます。

しかし、一部店舗では電話料金の課金しか取扱がなく、データ通信料金を追加購入したつもりが電話の方に課金される事もしばしばあります。

3. Viettelオンラインでネット課金購入

Viettel公式HP

現地の銀行口座、クレジットカード、Vittelpayなど地場決済系アプリを使ってViettel公式HPからの課金が可能です。限定お得なプロモーションも頻繁に行われていますが、ベトナム語のみの言語対応で外国人にはハードルが高いです。

現地の人はよくネット限定のお得なプランを見つけて上手く活用しています。

チャージ残高の確認方法

電話料金のプリペイド残高を確認する方法

✳︎101#宛てに電話をかけると、電話残高が記載された自動的に黒い画面が表示されます。残高が少なくなってくるとSMSで通知がきます。

インターネット・通信料金のプリペイド残高を確認する方法

191宛てに本文kttkを入力してSMSメッセージを送ると、通信残高が記載されたメッセージが自動で返信されます。残高が少なくなってくるとSMSで通知がきます。

外国人必須の特別設定

1. パスポートと顔写真での名義登録

Viettel専門店や大手携帯店で新規のSIMを購入する際、店舗のカメラで顔写真を撮影してもらい、パスポート情報と一緒に名義登録を行うことが可能です。労働許可証やレジデンスカードなどの提出義務は無く、居住者・非居住者問わず誰でも登録できます。

最大のメリットは、SIMカードを紛失した場合でも、公式店で70,000VNDで同じ携帯電話番号のSIMカードを再発行できることです。ベトナムの携帯電話番号は銀行口座と紐づいているので、一度紛失すると非常に面倒です。確実に登録しましょう。

2. 電話番号の権利を長期間キープ

ベトナムのSIMカードはプリペイド方式につき、名義登録を完了済みでも一定期間（概ね2ヶ月）の電話若しくはデータ通信の利用実績が無いと、自動的に電話番号の権利が失効します。そして、本当に恐ろしいのはその番号が勝手に再度販売される点です。現地に定住して日頃から携帯電話を使っている人は問題ないでしょうが、頻繁に出入国する人や一時帰国する人は要注意です。

それを回避するために、Viettel専門店では最大360日間に渡って電話番号の権利をホールドできる設定プランがあります。（プロモーション時は720日のプランも有り）これらのプランは最初に規定の金額分のチャージを行い、使い切ったら新たに好きなデータ通信量（GB）を購入できます。

3. 国際ローミング設定（国外でSMS受信・電話利用）

ベトナムのSIMカードは、購入時点ではデフォルトでローミング設定がロックされています。海外（ベトナム国外）でSMSを受信したり電話を受けたり、かけるたりする場合は事前にロック解除が必要です。Viettel公式店でお願いすると簡単に手続きが可能です。

ベトコムバンク(Vietcombank)を始めとしたベトナムの銀行はネット上の取引毎にSMSでパスワード受信が必須ですので、日本など海外から国内の送金や支払いを行う際にはこのローミング設定を有効にしておかないと、何もできなくなります。

実際の毎月の携帯利用料金

外国人

都市部に住む外国人の場合、毎月500,000VND（2,500円）の携帯電話料金です。内訳は電話に200,000VND、データ通信に300,000VNDほどです。国際電話が多い人は電話料金が上がります。

ベトナム人

ベトナムの人は毎月200,000VND（1,000円）ほどの利用金額です。特に若い人は電話利用が主で、インターネット通信はオフィス、自宅、また飲食店など無料WIFI環境下で利用することが多いです。

これから携帯電話のSIMの新契約を検討されている方は、是非Viettel公式店での契約と諸設定をおすすめします。