モバイル端末のダウンロード数一億回を超える東南アジア最大のタクシー配車アプリのGRAB(グラブ)。
ベトナムでもホーチミン市、ハノイ市、ダナン市など大都市ではすでに交通インフラとして定着しています。
今回は英語・ベトナム語が分からない方向けにGRAB TAXIの利用方法をまとめます。
GRABの7つの特徴
- タクシーよりも30~40%割安な乗車料金。
- お金を騙し取られない。(ドライバーとマッチングした時点で、金額が確定)
- 車両の種類を選択出来る。(タクシー、乗用車、バイクなど)
- 流しのタクシーを待つ必要がなく時短に繋がる。
- クレジットカード、GrabPay MOCAでオンライン決済が可能。
- 利用金額に応じて独自ポイントが貯まる。ポイントで買物や乗車が可能。
- ドライバーの素性がアプリ上で分かる。
GRABの利用方法を解説
事前にGRABアプリをダウンロードして、ユーザー登録が完了していることが前提です。登録には携帯電話端末でSMS認証を行います。
1. 利用車種の選択
まずはアプリを起動し、最初にTOP画面からCARかBIKEかを選択します。現在GRABは移動手段の他に、フードデリバリーやホテル予約など多様な生活インフラを展開しています。
1. 現在地(乗車場所)の確認
次ぶWIFIをオープンにした状態で現在地確認を行います。電波が悪い環境では位置情報がうまく反映されないことがあり、その際は手入力で現在地を確定させます。
2. 目的地(降車場所)の入力
現在地が確認後に目的地を入力します。英語・ベトナム語どちらの入力でも検索できます。
3. 価格を確認し、配車を依頼
目的地入力後、平均30秒以内にGrabドライバーとマッチングします。特にGRABバイクを予約した場合は、ドライバーから確認の電話がベトナム語でかかってきますが、分からない場合は適当に受け流しましょう。
通勤ラッシュや悪天候の際は、料金が高くなる上に全く捕まらないこともありますが、一般タクシーと違って乗車予約する前に価格を確認できる為、安心して乗車できます。
4. 乗車
乗車体験はタクシーと同じですが、中には無料ドリンクをサービスしくれたり、気さくに会話をするドライバーもいたりとバラエティに富んでいます。
ドライバーがアプリを通じて住所を確認するので、言葉が通じなくても目的地まで正確に辿り着きます。この点は英語話者のタクシードライバーが少ないため大きなメリットです。タクシーの場合は、メジャーでは無い場所だと最終的にベトナム語で口頭確認するケースが多く苦労します。
5. 目的地到着・支払い
目的地へ到着後、ドライバーがアプリで到着確認をして支払いを行います。決済方法は3つありアプリ上で選択できます。ベトナムでは①ベトナムドンでの現金払い、②登録済のクレジットカード、③独自の決済システムGrab Pay(GRAB MOCA)から選びます。
日本発行のクレジットカードも事前登録が完了していれば利用可能です。また、ベトナムのGrab Payは現地銀行口座と連動しています。乗車完了後には、乗車完了報告と領収書が登録済のメールアドレスに自動送信されます。
GRABを安全に乗る為に
このGRABは、元々マレーシアで”My Teksi”という名前で始まったタクシー配車アプリで、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ベトナム、インドネシアの6カ国19都市でサービスを展開されています。近年は配車サービスだけでなく、フードデリバリーやキャッシュレスのモバイル決済サービス、個人間の送金サービスなど日々の生活において利用できるサービスが拡大しています。
ベトナムでの交通手段はバス・タクシー・バイクに限られており、国民と在住外国人は日常的にGrabなどの配車アプリを利用しています。ホーチミンの場合、主要タクシー会社の緑色のVINASUN(ヴィナサン)や白のMAILINH(マイリン)と比べ30%~40%ほど割安でお得に利用できます。また、乗車前に金額が確定する安心感は、ぼったくりタクシー横行するベトナムで大きなメリットです。
最近は空港などで「自分はグラブのドライバー」だと声をかけてきて、高額な料金を請求する”偽装GRAB”も増加しているので、気をつけて下さい。