ベトナム社会主義共和国の旧正月「テト( Tết)」。同国民にとって1年を通じて最大のイベント毎であり、唯一の長期休暇です。
今回はホーチミン市5区(District5)の中国人街チョロン(Cho Lon)の様子をご紹介します。2019年のテトは2月2日(土)から10日(日)まででした。
テトのホーチミン5区 チョロン(Cho Lon)の風景
ASEAN諸国の多くは中国文化の影響を強く受けており、ベトナムも旧暦を使用しています。
毎年テトの2週間前頃から、ベトナム全域でテトムード一色になり、街のいたるところで中国式の赤を基調とした伝統的飾り付けが始まります。ホーチミン市ではテトの装飾品が5区チョロンで多く販売されています。
家の玄関に飾る提灯から、部屋の中に貼り付けるシールまで種類豊富に揃っています。
テト期間に各地で行われる小規模のお祭りに使用する大道具なども販売されています。
ポチ袋は1パックVND10,000で販売されており、5部入っているタイプが一般的です。ベトナムにも日本同様にお年玉(Lucky money)の文化が存在します。金額に決まりはないですが、VND50,000〜VND100,000(約250円~500円)程あげるのが一般的です。
チョロンには中国系のお寺が多く存在します。ベトナムにも日本同様の初詣文化があり、新年1日目には家族総出でお参りに行きます。
中でも仏教寺「福海寺」は子供の健康・子宝に恵まれると言われており、多くのカップルや小さなお子様連れのベトナム人ファミリーがお参りに訪れます。
まとめ
チョロンのテト風景いかがでしたか?
テト休暇中にホーチミン市の1区・5区・7区を取材しましたが、チョロンに関してはテトの装飾品を買いに来るエリアと言う印象が強く、周辺のお寺詣りに来る方以外は、普段通りの生活をする方が大半でした。
お正月前からホーチミン市は各々の故郷へ帰省のラッシュシーズンで、市街の殆どお店は閉まります。その中でも、外国人向けに営業している観光地のレストランやカフェでは、価格が普段の2倍~3倍になる場合もあるので注意してください。