中華街・チョロンの概要
50万人の華僑が暮らす”チャイナタウン”。ベトナム文化と中華文化の融合地。
チョロン(Cho Lon)とは、ベトナム社会主義共和国ホーチミン市の1区中心から車で20分南西に5㎞に位置する、5区を中心として6区、10区、11区にまたがるベトナム最大の中華街(チャイナタウン)です。ベトナム全土の華僑・華人の60~80%が居住していると言われています。
一大中華街”チョロン”は住所表記に使われる正式名称ではなくあくまで通称です。「Cho=市場、Lon=大きい」つまり「大きな市場=チョロン」を意味します。このようにチョロンには明確な範囲区切りはありません。
全体的に古めかしい感じで古き良き東南アジアの雰囲気が漂っており、繁華街として飲食店をはじめとする華僑の店舗がずらりと並んでいます。このエリアの華僑は広東語、潮州語、福建語、海南語、客家語を話す人が多いのが特徴です。チャイナタウンとしてのチョロンのシンボル的存在は、多数の由緒ある廟です。古くはなっているものが多いのですが、豪華な造りで、規模も大きく、立派なものが多く、華人がこれまでいかに大きな経済力をもってきたかを伺い知れます。
チョロンが形成されたのは18世紀後半。中部に住む彼らの祖先である華人達が南部ホーチミンに流れ込んできたのが始まりとされています。全盛期では120万人強いた華人も中越関係が悪化するたびに近隣国に逃げていったため、その時代によって華人人口にはかなりの波があったようです。
1975年にベトナム戦争が終結し南北が統一されると、南部の社会主義化が進められ、私有財産の没収や私企業の国有化などにより経済活動は大きく制限を受けました。1986年以降、ドイモイ(刷新)政策のもとで市場経済が導入されたこと、また中越関係が改善されたことで、チョロンの華人人口も徐々に回復し再び活気を取り戻しました。
2021年現在、チョロン地区には現在も50万人以上の華僑が住んでいます。
【街】タウンガイド
1. アンドン(An Dong)市場
アンドン市場は3階建ての大型市場で、2階と3階には述べ数百の問屋が隙間なく並んでおり、市場の地下は食堂エリアと食品エリアがあります。1区よりに位置します。観光名所としてガイドブックに紹介されている定番スポットとなります。
2. ビンタイ(Binh Tai)市場
ホーチミンで2番目の規模を誇り、野菜や果物、乾物などの食品系を扱う露店が数百に渡って並んでいます。
3. キムビエン(Kim Bien)市場
4. サータイ(Xa Tay)市場
チョロンの今後
チョロンは大きな再開発計画はなく、今後も昔ながらの古き良き雰囲気を残すことでしょう。
チョロンはこんな人におすすめ!
チョロンは華僑の街でなかなか外国人が住むのは難しいエリアで、日本人をはじめとした外国人居住者は少ないです。
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