ホーチミン市7区の概要
高級住宅街と貧困街の対比が現在のベトナムを色濃く反映する7区。
ベトナム社会主義共和国のホーチミン市の南方7区(District7)は、中心街1区から南方に4区を越えて下った総面積36km²、人口31万人の多くな区です。地理的には2区、4区、8区、ニャべ県に接しています。
7区と言えば、高級マンションとヴィラ建ち並ぶ緑豊かなニュータウンかつ、東南アジア最大の韓国人街のフーミンフン新都市が有名です。このエリアには、大手企業が入居するビジネスセンターからホーチミン国際展示場(SECC)など先進的なオフィス街まで備わっています。
しかし、治安が良く整備されているのはフーミンフンとヒムラムだけで、それ以外の7区エリアはホーチミンの発展から取り残されたかのような、昔ながらの雰囲気を残しています。実際のところ、4区・7区・8区は低所得者が多く暮らしています。特に、7区の川沿いには低所得者がバラック小屋に暮らし、船上で果物や野菜を売ってたり、中には船内で生活する人もいます。
2009年には7区と2区トゥーティエム新都心を結ぶフーミー橋が開通しました。
基本データ
-面積:35.69km²
-人口:31万人
-平均土地価格;平米89,684,000ドン(約45万円、坪148万円)
【街】注目エリアの紹介
1. フーミーフン(Phu My Hung)新都市
フーミーフン新都市は、台湾系企業フーミーフン社が開発したベトナム有数の高級ニュータウンで7区を代表する街です。ベトナム人富裕層と韓国人、日本人、台湾人などアジア系外国人が多く居住します。碁盤の目に区画整理された街には、広々とした道路沿いに高級ヴィラが立ち並び、高級外車が多く走ります。
ここはバイク渋滞や街の喧騒とは無縁のファミリーフレンドーな街で、ホーチミン日本人学校もあり、特に日本人駐在ファミリーに人気です。世界有数のコリアンタウンとしても有名。
2. サイゴン・サウスプレイス・コンプレックスエリア
グエンバンリン通りのシンガポール系ディベロッパーのメープルツリー(Mapletree)社が開発するSC Vivo Cityを中心としたエリアです。同エリアには、ショッピングモール、ハイエンドオフィスビル、高級コンドミニアム「RICHLANE」と高級サービスアパート「Oakwood Residence」が集まっています。フーミーフンの一部と解釈されがちですが、厳密にはサイゴンコープ社所有のエリアです。
3. サンライズシティエリア
広大な7区の中では1区方面に最も近いエリアで、地場企業ノバランド(Novaland)社が開発した複合型コンドミニアム「サンライズシティ」の周辺です。道路を渡って目の前にはロッテマートがあります。ここは4区と1区へ最も近い位置するので、通勤アクセスを確保し易い一方で、雨期の冠水と毎日の渋滞などインフラ上の問題があります。
4. ヒムラム(Him Lam)エリア
ヒムラムは、地場企業のヒムラム(HIMLAM)社が開発した「サンライズシティ」の裏手に広がる閑静な高級住宅エリアです。オレンジ色の屋根が特徴的な、プール付きヴィラが並ぶ美しい街並みです。この3年間で地価が大幅に上がっています。
4. グエンティタップ(Nguyen Thi Thap)通り
ロッテマートからグエンバンリン通りを超えてフーミー橋方面へと走るローカルな商店街通りです。主に、家具・インテリア・エクステリアを取り扱う店舗が通り一帯に集中しており、安く購入することができます。
5. タントゥアン輸出加工区(Tan Thuan Export Processing Zone)
【買】ショッピング
1. タンミ(Tan My)市場
タンミ市場は7区のベトナム人の生活を支える区管轄のローカル市場です。新鮮で安価な食材を求めて現地のベトナム人が日々通うので賑わっています。鳥、魚など生きた状態で購入し、その場で捌いて持って帰る人も多いです。
2. SC Vivocity
「スカイガーデン」に隣接するSCビボシティはシンガポール発の複合ショッピングモールです。スーパーマーケット、映画館、アパレル、カフェ、飲食店、フードコートなど多くのテナントが入居します。屋上には無料キッズグランドが設置されており、週末は家族連れのベトナム人で賑わいます。
3. Crescent Mall
ビボシティからわずか1.5kmの位置にあるクレセントエリアには”クレセントモール”があります。スーパーマーケット、映画館、アパレル、カフェ、飲食店、フードコートなど多くのテナントが入居します。裏手の「クレセントレジデンス」にはスターバックスやステーキハウスなどお洒落なお店が多いです。
4. LOTTE Mart
グエンティタップ通りの大きな交差点に位置する韓国系の”ロッテマート”にも映画館、フードコートまで一通り揃っています。現地では、近隣のクレセントとビボシティの方が洗練されていて人気です。
【学】教育機関
1. RMIT University
2.Ton Duc Thang University(TDT)
3. インターナショナルスクール
主にフーミーフンに、ホーチミン日本人学校、韓国人学校、台湾人学校、サイゴンサウスインターナショナルスクール(SSIS)、カナディアンスクール(CISS)などの各国のインターナショナルスクールが集中しています。
【医】病院・クリニック
1. FVホスピタル(総合)
2. American Eye Center(眼科)
3. スマイルデンタルセンター(歯科)
4. NHA KHOA LAN ANH(歯科)
7区の今後
長期的には、7区から1区中心地向けの道路整備の計画、フーミーフン新都心の中心部から”METRO(都市鉄道)”に連結するフーミーフン独自のモノレール開発、さらには隣接するニャベ(NhaBe)県から2024年開港予定のロンタイン国際空港へ繋がる橋の建設計画があります。これらの交通インフラが整備されれば、交通渋滞が緩和され更に魅力度は増すでしょう。
7区はこんな人におすすめ!
まず、外国人が7区に住む場合は高級住宅街のフーミーフンが1stチョイスになります。ここは日本人学校をはじめとしたインターナショナルスクールが多くあるので、子供連れのご家族の方に最適な街です。
一方で、タントゥアン工業団地やロンアン省への工場地帯への通勤利便性を重視する日本人単身者も多く住んでいます。また、東南アジア最大のコリアンタウンでもあるので、韓国フリークの方にもおすすめしたい街です。
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